第193話

温かな体が寄り添い、腕の中で丸くなって眠っている――そんな夜更けに病院から電話が入った。

アルファのセバスチャン・ヘイルが、激しい腹痛で搬送されたという。

イーサンはセバスチャンの胃の病歴を知っていた。何年も前は潰瘍と出血が日常茶飯事だったが、エイラが規則正しい食事と服薬、そして厳密な禁忌食品のリストを軸に生活を組み立て直してからは、ずっと安定していた。ここ数年は何事もなかったはずだ。

いったい何が起きた?

そして、エイラはどこにいる?

こういう連絡は、まず彼女に入るべきだ。それからヘイル家、最後に彼――その順番のはずだった。病院がいきなり自分に直接かけてきたということは、その連鎖の...

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